首が動かなかった方が鍼で劇的に改善!
12日日曜日、朝起きたら急に首が動かなくなり、背中まで痛くなって歩くのも大変だという80代女性が旦那様に付き添われて来院されました。前日はクロッケーをしていて、最近はミシンを根詰めて作業していたそうですが、いきなり痛くなったと言って驚いていました。
整形では骨には異常ないと言われてシップをたくさんもらったとのこと。
で17日(土)当院に来院。
手を引いてベッドまで案内して座らせて一応「どちらに動かせますか」と質問
すると「どっちにも動きません」とのこと。
「歩くのも大変」、「痛くて夜眠れない」、「何をするのも痛い」と言ってくる方はたまにいます。
「全部動かせない」「どこを触っても痛い」「何をするのも痛い」ですとさすがに治療になりません。こういうときは無理な検査はしないで、関係なさそうなところからなでるようにマッサージ、腕などを動かしてみせて全部が痛いわけではないことを認識させてあげます。恐怖心で本来痛いところでないところも痛く感じているのですね。
なによりも骨には異常がないとお墨付きがついていて不安要素の一つはつぶされているのでこちらが恐れることはありません。優しく接してあげれば患者様は安心して動くところは動かしてくれるようになります。
マッサージも首までたどり着いて完全に動かないわけではないことも確認しました。どうやら左に動かしづらいようです。
鍼の経験がある方でしたので「鍼で効いた」という思い出があるようでしたら鍼で治療するのがいいでしょう。
首の付け根が一番良く動く部分なので図の天柱、風池というところに鍼をしました。
少しづつですが動けるようになってきて…
まだまだ動きが鈍いですが、「だいぶ良くなった」との言葉が聞けたので治療を終了して帰しました。
そして今日、「昨日よりだいぶ良くなった」と喜んでいました。
1人で歩けるし、首も昨日よりは動くようになっていました。
痛がり方からもっと時間がかかるかと思っていましたが、想像していたのより早く回復したので少し驚きました。
不安を取り除くことの重要さを再確認しました。
急激な痛みが襲ったとしてもまずは落ち着いてください。
当院では丁寧に動きを確認し、痛みの場所を特定し、段階的に回復させることを信条としています。